国際芸術祭あいち2025が、9月13日から11月30日まで、愛知芸術文化センターと愛知県陶磁美術館と瀬戸市まちなかにおいて開催されています。この芸術祭の監督はフール・アル・カシミ氏で、現代美術作品の展示とパフォーミングアーツの公演が開催されます。「枯れ木に花は咲くのか 灰と薔薇の間の時が来る すべてが消え去り すべてが始まるときに」がテーマとなっています。
その芸術品を県民環境委員会の皆様と視察に出かけ、最初に愛知芸術文化センターを訪れました。そこで飯田キュレーターより説明を受けました。今回の芸術祭は愛知県に根差したものとして「せともの」が取り上げられ、周囲の環境から得た素材や資源を用いる地場産郷として、アーティストの新作に取り上げられたそうです。「灰は自然分解の結果生じるものではなく、人間の活動の産物なのです。
無分別な暴力、戦争等の結果なのです。再生と復活のためには必ず破壊と死が先行すること、人類の繁栄のためには、恐怖を耐え忍びながらその道を歩まなければならないという概念を表しています。テーマの詩を書いたのはアドニスという方です。戦争と希望と言う両極のいずれでもなく、環境の極端な状態を受け止めながら、双方向の道を解体する可能性を探ります。」との事でした。
その後、展示作品を鑑賞しました。海の生物、人間の歴史、奴隷制度や開拓の歴史、自然との闘いや共生など、作品一つ一つから呼びかけるメッセージの強烈なパワーに圧倒されました。その後、瀬戸陶磁美術館、瀬戸市まちなかと移動し、数々の作品を鑑賞しました。私が特に好きだったのは、毛糸や布を用いて表現するビジュアル作家のムルヤナ氏の作品でした。すごいエネルギーを感じました。